先日、デイサービスにて、日本の伝統文化である茶道体験レクリエーションを行いました。
おもてなしの心が込められた茶道。
本来は立ち居振る舞いなどを含めた細やかな作法を学ぶものですが、今回は抹茶を点てることから味わうまでを、皆様に体験していただきました。茶道の心得がある職員が、ご利用者様それぞれの状況に合わせて楽しめるよう工夫を凝らしました。
まずは、テーブルにお座りいただき、茶道具のお手入れから始めます。
目の前に並べられた茶碗、茶筅、茶杓、そして抹茶が入った棗を、丁寧に袱紗で拭いていきます。
一つひとつの道具によって、拭く回数や順番、扱い方が異なるのですね!茶道の奥深さを改めて感じます。
お手入れが終わると、棗の蓋を開け、茶杓で抹茶をすくい上げ、優しく二度「トン、トン♪」と落とします。
安全のため、お湯は職員が注ぎ、ご利用者様には茶筅で抹茶を混ぜていただきました。
皆様、真剣な表情で茶筅を握り、思わず力が入るほど丁寧に混ぜてくださいました!
混ぜ終わった抹茶は、やけど防止のため一旦湯呑に移し替えます。飲みやすい温度になった湯呑を手に取っていただき、作法に倣って二度回していただきました。
さて、通常お茶をいただく際には「お点前いただきます」などと声をかけますが、今回は「ふれあい流」として、特別なお声がけを行いました。
「センキュー!」
少し砕けすぎと思われるかもしれませんが、実はこの由来は「千利休(せんのりきゅう)」。「せん」と「きゅう」で、あの代表的な茶人への敬意を表した、遊び心あふれるお声がけなのです!
小ボケも随所に散りばめながら、終始笑い声が響き渡った今回の茶道体験。
「今日のお茶は退屈せんで、ほんまに楽しかったわ」と、ご利用者様からの嬉しいお言葉もいただきました。楽しんでいただけたようで、私たちも大変嬉しく思っています。
皆様もぜひ、笑顔とふれあいに満ちた「ふれあい流」茶道を体験してみませんか?